ラボグロウンダイヤモンド(Lab Grown diamond)を選択するカップルが増えている中、宝石トレンドの先端にいる米国(アメリカ合衆国)では、
4分の1のカップルが婚約指輪(エンゲージメントリング)にラボグロウンダイヤを選択している とBriteCo社が発表しました。
米国を始めとする海外の最新トレンドは2年〜5年後に日本にやってくる。という話を聞いたことがあるかもしれません。
今回は日本のトレンドになりうる「BriteCo社が発表したデータ」を抜粋してご紹介したいと思います。
ダイヤモンドの婚約指輪(エンゲージリング)に費やされる金額は?
アメリカのカップルは2倍の金額を出している?
2021年の米国における「ダイヤモンドの婚約指輪の平均支出額」は、7,011ドル(当時で約77万円、2023年現在の為替ですと約98万円)に増加しました。
2020年に比べて6.1%(約5万円)増加しています。
日本の婚約指輪の平均は約35万円。米国はその約2倍!?
と驚かれる方がいるかもしれませんが、2021年の日本の平均収入430万円、米国の平均収入は822万円を考えると約2倍の差があり、収入の差が婚約指輪の平均金額差になっているという見方もできそうです。
※1ドル=110円(2021年当時)で計算しています。
ラボグロウンダイヤと天然ダイヤモンドの婚約指輪(エンゲージリング)に費やされた金額は?
天然ダイヤモンドの婚約指輪の支出額は、
・2020年7,197ドル(約80万円)から2021年8,053ドル(約88万円)に増加し、前年比11.9%(約8万円)と大きく伸び、
ラボグロウンダイヤモンドの婚約指輪の平均支出額は、
・2020年4,037ドル(約44万円)から2021年の4,383ドル(約48万円)に上昇し、8.6%(約4万円)増加しました。
全体として支出傾向にあり、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドでは2倍に迫る差があります。
婚約指輪の売上全体に占めるラボグロウンダイヤの割合は28.4%に
ラボグロウンダイヤモンドは、婚約指輪の売上全体の2020年18.7%、2021年には28.4%まで市場浸透率を高めていることがわかりました。
特に若い顧客の間で需要が伸びています。
28.4%、つまり米国カップルの4分の1を超えています。新しいモノへの抵抗が少ない若い世代からニーズが増えていると見えます。
婚約指輪で人気のあるダイヤモンドの大きさ(カラット数)は何ですか?
婚約指輪の大半はセンターストーンがダイヤモンドであり、最も人気のあるカラッと(重量)は1.0カラットと1.5カラットの間です。
※カラットは重量です。詳しく知りたい方はこちらのページへ
品質のこだわり:https://brightbreezy.life/pages/quality
センターストーン・ダイヤモンドの平均サイズ(カラット重量)は、
・2020年1.20カラット → 2021年1.32カラット へと増加しています。
ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドのサイズの伸びを見ると、
・ラボグロウンダイヤモンドの平均は、2020年1.34カラット→2021年1.49カラットに増加しました。
・天然ダイヤモンドの平均は、2020年1.16→2021年1.25に増加しました。
全体として大きなカラットを求める傾向が1年で強まりました。
婚約指輪に最もお金をかけているアメリカの地域はどこか?
婚約指輪に最もお金をかけるのは、アメリカの中部大西洋岸で、平均9,343ドル(約102万円)です。
一方、婚約指輪に最もお金をかけないのは、アメリカの西北中部で、平均3,831ドル(約42万円)です。
日本の婚約指輪の平均価格も地域によって約44万〜22万円となっており、アメリカ程ではないものの差があります。
参考までに地域差の収入差をアメリカと日本で比較しますと、
アメリカの地域差は、メリーランド州8万3,242ドル(約900万円)が最も高く、ウェストバージニア州の4万4,097ドル(480万円)が最も低い。
日本における収入の地域差は、最も高い関東523万円、最も低い九州が410万円となっています。
・アメリカの地域差は、高い地域を100とすると低い地域で53
・日本の地域差は、高い地域を100とすると低い地域で78
収入の地域差が大きいアメリカでは、婚約指輪の平均支出差も出やすいと見えそうです。
引用:JETRO 2018年の州別世帯所得(中央値)は北東部の州が上位を占める
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/10/0035a6da382e0ee5.html
引用:リクナビNEXT 都心vs地方の最大格差は2割!地域別年収差を徹底比較
https://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000937
どのような婚約指輪のスタイルが人気なのでしょうか?
過去2年間(そして伝統的に)最も人気のあるスタイルは、ソリティアリングとヘイローリングの婚約指輪で、婚約指輪購入の40%以上を占めています。
ソリティアリング
中央にシンプルに一粒のダイヤモンドを施したものが特徴。
フランス語ソリテール”単独”という意味から名付けられています。
ヘイローリング
halo(ヘイロー)は「光輪」という意味があり、メレダイヤモンドがダイヤモンド主石の周りを一周するデザインになっています。
また、サイドストーンリング、スリーストーンリング、ヴィンテージ/クラシックエンゲージリングも人気があります。
2021年はソリテールやその他・カスタムスタイルの婚約指輪の人気が高くなり、サイドストーンスタイルの婚約指輪の人気は少し落ちています。
それぞれのリングの特徴は別の機会にご紹介したいと思います。
リング素材はどの金属が人気か?
ホワイトゴールドは依然として最も人気があり、シルバーとパラジウムは最も人気がない結果となりました。
銀は酸化し黒ずむこともありますので、ダイヤモンドに合わせるには向いているとは言えないでしょう。
BRIGHT&BREEZYでは、プラチナ、ゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドを推奨しております。
カラーとクラリティの組み合わせで2021年に米国で最も人気のあった組み合わせは?
人気の組み合わせ
G-SI1
H-SI1
H-SI2
G-VS2
H-VS2
Gカラー、SI1と最高品質ではないものの、十分綺麗に見えるダイヤが人気でした。米国では大きめのダイヤが人気であることから、予算の都合上大きくかつ満足できる品質ということで、上記の組み合わせが人気だったのかもしれません。
よく使われたカラット数は?
メレダイヤ(小さな粒ダイヤ)が使われたリングにおいては、メレダイヤの平均カラット数は0.534カラットでした。
以上、米国(アメリカ)と日本のダイヤモンドデータの比較でした。
日本でも大きいダイヤモンドを好むカップルが増えるのでしょうか、トレンドを注目していきたいですね!